副島種臣の書

(2009.12.02のブログポストの再掲です)

書の話題が、皇室の名宝展で出たのに続き、今回は副島種臣(そえじまたねとみ、1828-1905)の書についての覚え書きです。副島種臣は、幕末〜明治の佐賀藩出身の政治家/伯爵で、外務卿時代にマリア・ルス号事件にかかわった。書家としても有名で、石川九楊がその著書の中で紹介につとめたとのこと。昔、日曜美術館で特集されたこともあるので、記憶に残っている方も多いかと思います。

今から100年以上前に、このような書家がいたとは驚きです。
副島種臣の書
書のカンディンスキー?踊る象形文字?時代を考えても先端的です。号は蒼海。蒼海先生、どうしてこのような境地にたどり着いたのか、お伺いしたいところです。

副島種臣の書
残念ながら、石川九楊の《蒼海 副島種臣書》は絶版。手元にある、九楊の「現代書家100人の字」を読むと、「完全に構図が計算されている」とのことです。うーん、それにしても不思議な書です。

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