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12月, 2016の投稿を表示しています

2016年美術展覧会 マイベスト3

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2016年度の目標の1つに、「展覧会を30は観て、感想を書き留める事」があったのですが、達成できました! 合計36展覧会 でした。 外国の美術館での展示、画廊(入場無料だったもの)は除きました。 そして恥ずかしながら、チケットを購入しておきながら行けなかった展示が3つありました。。涙。 以下、 2016年1月から鑑賞順 に並べてみます。 博物館に初もうで Weston Collection 肉筆浮世絵 美の競艶 水 神秘のかたち展 世界遺産キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々 美の法門展 はじまり、美の響宴展 フランク・ゲーリー展 - I Have An Idea 英国の夢 ラファエル前派展 ゆかいな若冲・めでたい大観 HAPPYな日本美術展 恩地孝四郎展 ボッティチェリ展 - 日伊国交樹立150周年記念 バロン住友の美的生活 美の夢は終わらない第一部 フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展 没後100年 宮川香山展ーサントリーミュージアム ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏 勝川春章と肉筆美人画 フランスの風景 樹をめぐる物語 - 東郷青児記念 雑貨展 生誕150年 黒田清輝 日本近代絵画の巨匠展 ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞 安田靫彦展 Yasuda Yukihiko A Retrospective 頴川美術館の名品展 フランスの風景 樹をめぐる物語 - コローからモネ、ピサロ、マティスまで 美の祝典2ー水墨の壮美 複製技術と美術家たちーピカソからウォーホールまで 生誕300年記念 若冲展 カラヴァッジョ展 西洋更紗トワル・ド・ジュイ展 「神は局部に宿る」都築響一 presents エロトピア・ジャパン ジュリア・マーガレット・キャメロン展 ルノワール展 KIITSU 鈴木其一 江戸琳派の旗手展 トマス・ルフ展 クラーナハ - 500年後の誘惑 色の博物誌 -江戸の色材を視る・読む クリスチャン・ボルタンスキー/アニミタス-さざめく亡霊たち展 19th DOMANI・明日展 ====== 2016年度、「ロバと鳥と、」の観た展覧会ベスト3 1.カラヴァッジョ 2.モランディ 3.宮川香山 でした

19th DOMANI・明日展へ

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国立新美術館 にて開催中ー(ただし 2016年12月20日(火)~2017年1月10日(火)は年末年始休館 ですので、この記事がアップされる頃はちょうど休館中です)の 「 DOMANI・明日展」 へ行って参りました。 毎週金曜日・土曜日は午後8時まで で、私は金曜の夕方に行きましたが、思ったより空いていて、大変快適な環境で鑑賞できて大満足でした。 展示は、写真作品など一部を除き、撮影可能です。 この展示は、文化庁から公募選考の結果、資金援助を受けた作家達が、研修を終え、その成果を発表する場としての展覧会でもあります。平面、立体、陶芸、メディアアート、写真と色々なジャンルから選出されています。 個人的に気になった作家の作品写真を載せてみます。 曽谷朝絵 曽谷朝絵の光を描いたかのような絵画が印象に残りました。色合いが独特でその辺も記憶に残りました。 岡田葉 岡田葉にとって絵画は、「悪魔払い」としての絵画とキャプションにありました。似たような事を、陶芸の保科晶子のドレスを焼いた作品からも感じましたが、同じ女性としては、共感できなくはない、どこかに身に覚えがある気持ちになりました。上の写真は、岡田葉の、「元彼の家が家事になったという話を聞いてそれを絵画にした」作品なのですが、私だったらこういう作品は作れないなと思いつつ、悪魔払いというにふさわしい、恐怖を呼び起こす何かが潜んでいるように思いました。 あとは、折笠良の映像作品がとても印象に残りました。私は、映像作品(映画は除く)に関して言えば、一定の時間、そこに立って鑑賞しなければならないのが時に苦痛で、ざっと見て、ピンとこなければその場を立ち去る事が多いのですが、折笠の作品、童話の「幸福な王子」を「文字のみ」で表現したアニメーションは最後まで観ましたし、もう1回観たいとさえ思いました。とても意欲的な作家だと思いました。 気になった作家は以上ですが、どの作家も、見所が多く、充実した展示でした。1月は10日から鑑賞可能です。是非足を運んでみて下さい。 DOMANI・明日展 毎週火曜日 2016年12月20日(火)~2017年1月10日(火)は年末年始休館 2016年12月10日(土)~2017年2月5日(日) 午前10時~午後6時、毎週金曜日・土曜日は午後8時ま

クリスチャン・ボルタンスキー/アニミタス-さざめく亡霊たち展

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東京都庭園美術館 にて公開中、そして、 2016年12月25日で終了 の 「クリスチャン・ボルタンスキー/アニミタス-さざめく亡霊たち展」 へ行って参りました。美術館リニューアルにともなって、 「アール・デコの花弁 旧朝香宮邸の室内空間」 という展覧会と 併設 された展示となります。 こちらは、JR目黒駅から徒歩の範囲にあり、駅を挟み反対側となりますが、目黒区美術館も近くにあり、両方あわせての来館がおすすめです。 庭園美術館は、杉本博司氏の監修で、新館ができました。 ちょっと分りにくいのですが、ボルタンスキーの展示は、本館と新館の両方で見る事ができます。 新館は下の写真左にある、映像インスタレーションが見れます。 アニミタス展のポスター 本館では、建物にあわせていくつかのインスタレーションが見れますが、残念ながら、有名なホロコーストにあわれた方の写真を用いたインスタレーションはありませんでした。意外なことに、ボルタンスキーの個展はこれが本邦初となるのだそうです。私が初めてボルタンスキーの展示を観たのは、パリでだったでしょうか。個展としてまとめて見るのは確かに初めてでした。有名な影絵を用いた作品は、部屋のサイズが小さい為か、思ったより小規模なものでした。古着の作品はありませんでした。展示の部屋の制約がありますが、出来れば、映像系の新作ではなく、旧作の作品群を期待していたので、それは残念ながら見れませんでした。でも作家側からすれば、いつまでも旧作ばかり見たいというなよな〜とか思うでしょうから、しょうがないですよね。 「まなざし」2013年 あと、私が知っているボルタンスキーの話といえば、タスマニアの大富豪デヴィッド・ウォルシュ氏がボルタンスキーのコレクターで、ボルタンスキーをウェブカメラで日々観察する権利を買ったとかいう話です。あまりにも怖い話です。。。いくら大金を詰まれても私なら嫌ですね。。 ボルタンスキーへのインタビュー を見つけました。 デヴィッド・ウォルシュの話も少し出ています。ART iTの記事です。よかったら読んでみて下さい。 にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ 人気ブログランキング 美術鑑賞・評論 ブログランキングへ

目黒区美術館ー色の博物誌 -江戸の色材を視る・読む

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色の博物誌 -江戸の色材を視る・読む 会  期:2016年10月22日(土)〜2016年12月18日(日)時  間:10:00~18:00 (入館は17:30まで)休館日:月曜日 観覧料:一 般 800(600)円 大高生・65歳以上 600(500)円/小中生 無料 障がいのある方は半額・その付添者1名は無料、(  )内は20名以上の団体料金。 目黒区美術館(JR目黒駅より徒歩) 金曜日にようやく、目黒区美術館へ行ってきました。 日本画だけにとどまりませんが、色材を知る事は、描く側だけではなく、絵画の鑑賞する側の理解をより深める一助となる事だと思います。今回で6回目となる、色に注目した目黒区美術館の展示は、そういう意味でも貴重であり、大変興味深いものでした。色材の展示だけではなく、 国絵 (幕府が描かせた藩の地図)や、浮世絵も多少の展示があり、あわせて見る事で、理解が深まると思いました。12月18日までと、会期末が迫っていますが、おすすめです。(庭園美術館も近いですので、セットで行かれるのもよいかと思います。) さて、日本画の材料は、膠(にかわ)と粉状になった絵具を主に使いますが、絵具は、顔料系と染料系に別れ、特に江戸時代は、ドイツで作られた、染料の青、ペルシャンブルーも入ってきており、豊かな色合いを作る事が可能となった時代でもあったようです。顔料は、鉱物系のものからとれるもので、例えば、緑青(孔雀石など)、朱(弁がらや辰砂などの鉱物)、白(鉛白)から作られている。一方、染料系は、藤黄、アオバナ、紅、藍、臙などで、植物から作られていた。(因に、光に弱いという弱点がある)染料は顔料に比べ、被覆力が弱いので、胡粉(貝殻を砕いて粉にしたもの)を混ぜて不透明にはなるが、画面定着力をアップさせていたという。 個人的に、見所は、勿論種々の道具類、絵具の原材料などの展示もさることながら、余り目にすることがない、意外と大きな「国絵」を鑑賞しつつ、色材がわかるような展示ガイドがあるので、それを見ながら楽しむことではないかと思いました。 にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ 人気ブログランキング 美術鑑賞・評論 ブログランキングへ

クラーナハ展へ - 500年後の誘惑

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寒くなって参りましたが、金曜に、クラーナハ展、行ってきました。 金曜夜は、思っていたより空いており、快適に鑑賞できました。 私にとってのクラーナハは、「クラナッハ」で「目つきが怖い。ちょっとロンパリで、美しく描くというよりは、顔つきなどが人間臭くてリアル。」というイメージでした。9月にもウィーンでクラーナハをかなりの数見たのでそういう印象に拍車がかかりましたが、上野に集められていたのは、特に「妖艶」なクラーナハが目立ちました。あの目つき、夜中にサロメやユディトについて語りながら、ロウソクで鑑賞したら、眠れなくなりそうです。 これは私が購入したポストカードです。ファッションがすごいです。。顔つきは美化されていないかんじがいいなと思いました。関連グッズに来年度のカレンダーがあれば買ったのですが、なかったのが残念でした。 クラーナハ展、なかなか日本ではまとめてみるチャンスがないと思います!この目つきが気になる方は、是非西洋美術館へお出かけ下さい。 国立西洋美術館 クラーナハ展 - 500年後の誘惑 会期:2016年10月15日(土)~2017年1月15日(日) 開館時間:午前9時30分~午後5時30分 毎週金曜日:午前9時30分~午後8時 ※入館は閉館の30分前まで ※クラーナハ展は土曜日の夜間開館はありません。 休館日:月曜日(ただし、2017年1月2日(月)、1月9日(月)は開館)、 2016年12月28日(水)~2017年1月1日(日)、1月10日(火) 主催:国立西洋美術館、ウィーン美術史美術館、 TBS、朝日新聞社 にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ 人気ブログランキング 美術鑑賞・評論 ブログランキングへ