クリスチャン・ボルタンスキー/アニミタス-さざめく亡霊たち展

東京都庭園美術館にて公開中、そして、2016年12月25日で終了「クリスチャン・ボルタンスキー/アニミタス-さざめく亡霊たち展」へ行って参りました。美術館リニューアルにともなって、「アール・デコの花弁 旧朝香宮邸の室内空間」という展覧会と併設された展示となります。

こちらは、JR目黒駅から徒歩の範囲にあり、駅を挟み反対側となりますが、目黒区美術館も近くにあり、両方あわせての来館がおすすめです。

庭園美術館は、杉本博司氏の監修で、新館ができました。ちょっと分りにくいのですが、ボルタンスキーの展示は、本館と新館の両方で見る事ができます。新館は下の写真左にある、映像インスタレーションが見れます。

アニミタス展のポスター

本館では、建物にあわせていくつかのインスタレーションが見れますが、残念ながら、有名なホロコーストにあわれた方の写真を用いたインスタレーションはありませんでした。意外なことに、ボルタンスキーの個展はこれが本邦初となるのだそうです。私が初めてボルタンスキーの展示を観たのは、パリでだったでしょうか。個展としてまとめて見るのは確かに初めてでした。有名な影絵を用いた作品は、部屋のサイズが小さい為か、思ったより小規模なものでした。古着の作品はありませんでした。展示の部屋の制約がありますが、出来れば、映像系の新作ではなく、旧作の作品群を期待していたので、それは残念ながら見れませんでした。でも作家側からすれば、いつまでも旧作ばかり見たいというなよな〜とか思うでしょうから、しょうがないですよね。

「まなざし」2013年

あと、私が知っているボルタンスキーの話といえば、タスマニアの大富豪デヴィッド・ウォルシュ氏がボルタンスキーのコレクターで、ボルタンスキーをウェブカメラで日々観察する権利を買ったとかいう話です。あまりにも怖い話です。。。いくら大金を詰まれても私なら嫌ですね。。

ボルタンスキーへのインタビューを見つけました。
デヴィッド・ウォルシュの話も少し出ています。ART iTの記事です。よかったら読んでみて下さい。


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