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博物館でお花見を 2018〜東博

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恒例の常設展、 「博物館でお花見を」 、2018年も開催されました。ということで、桜満開の中、上野へ行って参りました。 2018年3月13日(火) ~ 2018年4月8日(日)   9:30~17:00 ※金曜日・土曜日は~21:00、4月の日曜日は~18:00(最終入館は閉館の30分前まで) 東博のウェブサイトはこちら 常設展ですので、場所は平成館ではなく、ミュージアムショップがある本館建物内で開催されています。 今年は、3月なのにもう桜が満開です。 狩野長信 花下遊楽図屛風 17世紀 国宝の花下遊楽図屛風 です。関東大震災で破損したため、一部、絵がありませんでした。17世紀の作品なので、咲いている桜は、ソメイヨシノではなさそうです。個人的には、上の写真の 踊る人たち に興味がわきました。踊りは詳しくないのですが、これは一体どんな踊りなのかな〜と思わせます。下の草が、まるで音符のようにも見えるのも面白いです。 応挙の写生画帳も。美しかったです。 スタンプラリー スタンプラリーがあり、すべて集めると写真上のトーハクくんの、ピンクのピンバッジがもらえました。スタンプがエンボススタンプなのですね!スタンプラリーでこういうのは初めてみました。 お能とか、香を楽しむワークショップなど、関連イベントもたくさんあって、、、本当は行きたかったのですが、情報管理ができておらず〜いけませんでした〜。トホホ。今年はもう少し頑張ってイベントをチェックしてから行きたいところです。  ■-□-■-□-■-□-■-□ 下記ランキングに参加しています。よかったらクリックしてやって下さい〜。 にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ 人気ブログランキング 美術鑑賞・評論 ブログランキングへ

現役100歳の作家 浜田知明の「100年のまなざし」展へ

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ずっと気になる作家だった、 浜田知明(はまだちめい 1917- 熊本県出身) の展覧会へ行くことができました。版画作家として、 浜口陽三、駒井哲郎 らと共に戦後の代表作家の1人とされている 現役100歳の美術作家 です。個人的には、上記作家の中で浜田知明が一番好きです。デビュー作「 初年兵哀歌 」の版画は、悲惨な現実の場面を描いているのにもかかわらず、美しさが傑出し、現実を超えてどこか別の世界を描いているかのような世界観、全てが、今尚古びない、現代性を孕んだ大傑作だと思います。是非、初年兵哀歌のシリーズだけの高精細画集が欲しいところなのですが、出版されていないようで、残念です。 私は、どちらかといえば、政治性が強かったり、戦争を直球で描いた芸術作品は苦手としてきました。戦争を描いているのにもかかわらず、浜田知明の作品には嫌だという気持ちが一切起きないのは何故なのか、それは単に悲惨さを描いていないからか、作品として普遍性があるからなのか、理由が分析できていないのですが、とにかく、個人的にはグイグイ入ってくるその作家性に打たれました。 初期から、近作まで、たくさんの作品はないのが残念ですが、網羅的に見ることができました。戦争について描かれている作品が苦手な方にこそ、是非みて欲しい展覧会です。 町田版画美術館 浜田知明 100年のまなざし 2018年3月10日(土)~4月8日(日) 月曜休館 町田版画美術館へは、町田駅から、歩いていけます。15分くらい?です。 いつも忘れてしまうので、美術館のアクセスマップに書き加えさせてもらいました。 クリックで大きくなります。 赤いルートがおすすめです。 黄色のルートが、グーグルが教えてくれるルートだと思いますが、 伊藤病院の前の道は、坂がものすごく急で、歩道がちょっと物足りない ので、歩いていて不安になりました。赤い線のルートで伊藤病院を避ける、公園の中を通っていくルートがおすすめです。 町田には世界堂もあります ^_^ 平日だと空いていて、快適にお買い物できました。おすすめです。  ■-□-■-□-■-□-■-□ 下記ランキングに参加しています。よかったらクリックしてやって下さい〜。 にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ 人気ブログランキング 美術鑑賞・

熊谷守一 生きるよろこび展

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熊谷守一 生きるよろこび展 、 東京国立近代美術館 で開催が本日終わりました。終了後のレポとなりましたが、感想を記録しておきたいと思います。 熊谷守一 (くまがいもりかず 1880-1977 岐阜県生まれ)は、主に身近な題材をテーマに、明瞭な線で輪郭を描き、明るく、力強くも一見シンプルな構成の油絵で有名な作家、といえばいいでしょうか。 まとめて見たのは、今回が初めてでした。初期の作品からの展開が時系列で楽しめる、充実した良い展覧会でした。 青木繁 と、東京芸大で同期、師匠は 黒田清輝 だったそうです。 初めからシンプルな画風ではなかったのですね。色々な試行錯誤が見れてとれ、面白かったです。ちょっとマティスぽいような、、と思っていたのですが、やはりマティスを研究したというようなことが展示解説に書いてありました。そしてゴーギャン、セリジェ、ドランからの影響があったそうです。ドランの「ル・ペックを流れるセーヌ川」を参照して描いた「ヤキバノカエリ」(1956)が展示されていました。とまあ、色々あけっぴろげに見せられおり、その潔さがかえって清々しくていいかもしれないと思いました。当時の時代環境もあったでしょうし、「影響」ということで、良いのではないかと思いました。 面白いなと思ったのは、晩年をすごした、豊島区の家(現在、豊島区立熊谷守一美術館になっているそうです)の中からものすごく自然を観察していてそれを描いていて、まるで科学者のような視線を感じました。同じ主題を何回も描いているのも頷けました。守一は、晩年、家の敷地から一歩も出なかった、ただ1度だけ、家の外周を少しだけ歩いたらしい、と聞いてビックリしました。隠者のような晩年だったのかもしれません。その様子は、今年5月頃から、「 モリのいる場所 」という熊谷を描いた映画が公開されるので、そちらを見れば守一の生活が垣間見られるかもしれないですね。 展覧会公式サイト 豊島区立熊谷守一美術館  ■-□-■-□-■-□-■-□ 下記ランキングに参加しています。よかったらクリックしてやって下さい〜。 にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ 人気ブログランキング 美術鑑賞・評論 ブログランキングへ