現役100歳の作家 浜田知明の「100年のまなざし」展へ

ずっと気になる作家だった、浜田知明(はまだちめい 1917- 熊本県出身)の展覧会へ行くことができました。版画作家として、浜口陽三、駒井哲郎らと共に戦後の代表作家の1人とされている現役100歳の美術作家です。個人的には、上記作家の中で浜田知明が一番好きです。デビュー作「初年兵哀歌」の版画は、悲惨な現実の場面を描いているのにもかかわらず、美しさが傑出し、現実を超えてどこか別の世界を描いているかのような世界観、全てが、今尚古びない、現代性を孕んだ大傑作だと思います。是非、初年兵哀歌のシリーズだけの高精細画集が欲しいところなのですが、出版されていないようで、残念です。


私は、どちらかといえば、政治性が強かったり、戦争を直球で描いた芸術作品は苦手としてきました。戦争を描いているのにもかかわらず、浜田知明の作品には嫌だという気持ちが一切起きないのは何故なのか、それは単に悲惨さを描いていないからか、作品として普遍性があるからなのか、理由が分析できていないのですが、とにかく、個人的にはグイグイ入ってくるその作家性に打たれました。

初期から、近作まで、たくさんの作品はないのが残念ですが、網羅的に見ることができました。戦争について描かれている作品が苦手な方にこそ、是非みて欲しい展覧会です。


町田版画美術館
浜田知明 100年のまなざし
2018年3月10日(土)~4月8日(日)
月曜休館

町田版画美術館へは、町田駅から、歩いていけます。15分くらい?です。

いつも忘れてしまうので、美術館のアクセスマップに書き加えさせてもらいました。
クリックで大きくなります。


赤いルートがおすすめです。
黄色のルートが、グーグルが教えてくれるルートだと思いますが、伊藤病院の前の道は、坂がものすごく急で、歩道がちょっと物足りないので、歩いていて不安になりました。赤い線のルートで伊藤病院を避ける、公園の中を通っていくルートがおすすめです。

町田には世界堂もあります ^_^
平日だと空いていて、快適にお買い物できました。おすすめです。

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