目黒区美術館ー色の博物誌 -江戸の色材を視る・読む

色の博物誌 -江戸の色材を視る・読む
会  期:2016年10月22日(土)〜2016年12月18日(日)時  間:10:00~18:00
(入館は17:30まで)休館日:月曜日 観覧料:一 般 800(600)円
大高生・65歳以上 600(500)円/小中生 無料
障がいのある方は半額・その付添者1名は無料、(  )内は20名以上の団体料金。
目黒区美術館(JR目黒駅より徒歩)

金曜日にようやく、目黒区美術館へ行って参りました。

日本画だけにとどまりませんが、色材を知る事は、描く側だけではなく、絵画の鑑賞する側の理解をより深める一助となる事だと思います。今回で6回目となる、色に注目した目黒区美術館の展示は、そういう意味でも貴重であり、大変興味深いものでした。色材の展示だけではなく、国絵(幕府が描かせた藩の地図)や、浮世絵も多少の展示があり、あわせて見る事で、理解が深まると思いました。12月18日までと、会期末が迫っていますが、おすすめです。(庭園美術館も近いですので、セットで行かれるのもよいかと思います。)

さて、日本画の材料は、膠(にかわ)と粉状になった絵具を主に使いますが、絵具は、顔料系と染料系に別れ、特に江戸時代は、ドイツで作られた、染料の青、ペルシャンブルーも入ってきており、豊かな色合いを作る事が可能となった時代でもあったようです。顔料は、鉱物系のものからとれるもので、例えば、緑青(孔雀石など)、朱(弁がらや辰砂などの鉱物)、白(鉛白)から作られている。一方、染料系は、藤黄、アオバナ、紅、藍、臙などで、植物から作られていた。(因に、光に弱いという弱点がある)染料は顔料に比べ、被覆力が弱いので、胡粉(貝殻を砕いて粉にしたもの)を混ぜて不透明にはなるが、画面定着力をアップさせていたという。

個人的に、見所は、勿論種々の道具類、絵具の原材料などの展示もさることながら、余り目にすることがない、意外と大きな「国絵」を鑑賞しつつ、色材がわかるような展示ガイドがあるので、それを見ながら楽しむことではないかと思いました。
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