ビュッフェ美術館/Izu Photo Museumへ


2010年 3月13日の日記です

ビュッフェ美術館は、まず、その作品量に圧倒されます。正直、昔はビュッフェ(Bernard Buffet、1928〜1999)は苦手でした。今も好きかどうかは分かりません。その線の鋭利さ、黒さが痛々しく、工業的、デザイン的なイメージがあり、興味がなかったんですが、彼の一生をTVで観たときに、初めて興味がわきました。

そこで、ビュッフェ美術館がある伊豆の「クレマチスの丘」(他にも井上靖文学館やクレマチスガーデンなどがある複合施設)に、「Izu Photo Museum」ができたとのことで、そのこけら落としに杉本博の「光の自然(じねん)」展があるとのことで、これは行かなければ、と思い、行ってきました。実は、ビュッフェとともに、杉本博も、若い頃の私には「?」な作家でした。劇場シリーズとか、当時はよくわからなかったんですね。。スタティックで静謐な印象はあったんですが、すごい!と思ったのは、「放電場」からなんです。それこそ感電したというかんじで。手法など全てがツボです。フィルムに放電させて、そのほんの小さい放電をあそこまで引き延ばして。。しかもデジタルプリントだと粒子が「?」なプリントが多い昨今、パーフェクトなまでのプリントの美しさ。Izu Photo Museumの場所もとてもよくて、気に入りました。でも入場料はちょっとあの量の展示にしては高いと思いました。ペイしなきゃ存続できないだろうけど、あれでは大御所の展示をやるしかないでしょうね。。がんばって存続していってほしいものです。