2016新年〜展覧会へ
1.博物館に初もうでー東博
2016年、平成28年度、初の展覧会巡りは、東博でした。
去年のお正月明けは、根津の「動物礼賛」展へ行って、干支である未関係ということで、根津の双羊尊と、大英博物館のを二つ並べた豪華な展示を観たのでした。「博物館へ初もうで〜」は恒例の干支に因んだ展示。実は行くの初めて!でした。すごく充実していて、東博ではあり得ないほど、ゆっくり観れたので、三ヶ日に行かなくて個人的には、かえってよかったかも。。
狩野山雪「猿猴図」、あまりのかわいさにクラクラしますね。17世紀、400年前の作品!他に、 狩野探信「百猿図」(たんしん、狩野探幽の子)、「伝竹模写、雪村筆の「群猿図」(18世紀、原本は17世紀)、柴田是真、森狙仙の模写、などなど。手長猿」の毛がモコモコっとした描き方は、牧渓の描き方によるものなのかな。
等伯の国宝「松林図屏風」も出品されていたけど、個人的には猿シリーズがよかった。。。まさに猿の楽園。眼福でした。
2.Weston Collection 肉筆浮世絵 美の競艶ー上野の森美術館
こちらも、近場なので、同日に回りました。知らない作家がちらほらおり、興味深い展示でした。
浮世絵、はざっくり250年程の歴史があるのですね。初期は、約1650年頃で、墨のみの単色刷りか、肉筆画で始まり、100年ちょっと経って中期、多色刷りによる「錦絵」が誕生して、分業体制が整うと。展示は幅広くコレクションされた作品が並んでいました。作品の状態がすごくいい気がしたんですけど、これはメンテされているからなのでしょうか?(余談ですが、米国の日本コレクションって状態がいいものが多い気がします。環境がいいんでしょうか。)表装も美しく、日本刺繍がほどこされた豪華絢爛なものばかり!米国好みとも言える、豪華なコレクションでした。
勝川春章もよかったです。あとは、
鳥文斎 栄之(ちょうぶんさいえいし 1756-1829)が好きです(今回初めて知りました)。武家出身で、狩野派に学び、錦絵も作成していたそうですが、トラブルがあり、肉筆画へ転向した作家のようです。細やかなタッチで美しい。
肉筆画では、漆黒の髪の毛を描いたときの、黒色の何とも言えないマットでありながら、絹の光沢感もある黒色がとてもよかったです。何とも言えない吸い込まれるような黒、と思いました。
あと、知らなかったのですが、浮世絵初期の頃の、寛文美人画では、若衆(=美少年)の描き方の定番として、髪の毛は中ぞりで、オールバック、両袖の中に手を入れて、手先は描かないという様式美があるようです。へ〜、と思いました。
そして、浮世絵の歴史の最後のあたりに、河鍋暁斎の有名な「一休禅師地獄大夫図」も肉筆画で展示されていました。あら、これは、ロンドンのゴールドマンコレクションのものとすごくそっくりだけど、と思ったらば、地獄大夫の着物の柄と、屏風の絵が違いました。暁斎は同じ絵を何回も描いたみたいですから、こちらもその1つなのでしょうね。展示では、「ジョサイア・コンドルが手元においていた作品」但し書きがあったと思うのですが、ゴールドマンコレクションの方ではないのでしょうか?コンドルは英国人だから単純にそう考えたのですが。。詳細分らず。
今年は、備忘録をかね、もっと展覧会日記を書いて行きたいと思います!!
2016年、平成28年度、初の展覧会巡りは、東博でした。
去年のお正月明けは、根津の「動物礼賛」展へ行って、干支である未関係ということで、根津の双羊尊と、大英博物館のを二つ並べた豪華な展示を観たのでした。「博物館へ初もうで〜」は恒例の干支に因んだ展示。実は行くの初めて!でした。すごく充実していて、東博ではあり得ないほど、ゆっくり観れたので、三ヶ日に行かなくて個人的には、かえってよかったかも。。
狩野山雪「猿猴図」、あまりのかわいさにクラクラしますね。17世紀、400年前の作品!他に、 狩野探信「百猿図」(たんしん、狩野探幽の子)、「伝竹模写、雪村筆の「群猿図」(18世紀、原本は17世紀)、柴田是真、森狙仙の模写、などなど。手長猿」の毛がモコモコっとした描き方は、牧渓の描き方によるものなのかな。
等伯の国宝「松林図屏風」も出品されていたけど、個人的には猿シリーズがよかった。。。まさに猿の楽園。眼福でした。
2.Weston Collection 肉筆浮世絵 美の競艶ー上野の森美術館
こちらも、近場なので、同日に回りました。知らない作家がちらほらおり、興味深い展示でした。
浮世絵、はざっくり250年程の歴史があるのですね。初期は、約1650年頃で、墨のみの単色刷りか、肉筆画で始まり、100年ちょっと経って中期、多色刷りによる「錦絵」が誕生して、分業体制が整うと。展示は幅広くコレクションされた作品が並んでいました。作品の状態がすごくいい気がしたんですけど、これはメンテされているからなのでしょうか?(余談ですが、米国の日本コレクションって状態がいいものが多い気がします。環境がいいんでしょうか。)表装も美しく、日本刺繍がほどこされた豪華絢爛なものばかり!米国好みとも言える、豪華なコレクションでした。
勝川春章もよかったです。あとは、
鳥文斎 栄之(ちょうぶんさいえいし 1756-1829)が好きです(今回初めて知りました)。武家出身で、狩野派に学び、錦絵も作成していたそうですが、トラブルがあり、肉筆画へ転向した作家のようです。細やかなタッチで美しい。
肉筆画では、漆黒の髪の毛を描いたときの、黒色の何とも言えないマットでありながら、絹の光沢感もある黒色がとてもよかったです。何とも言えない吸い込まれるような黒、と思いました。
あと、知らなかったのですが、浮世絵初期の頃の、寛文美人画では、若衆(=美少年)の描き方の定番として、髪の毛は中ぞりで、オールバック、両袖の中に手を入れて、手先は描かないという様式美があるようです。へ〜、と思いました。
そして、浮世絵の歴史の最後のあたりに、河鍋暁斎の有名な「一休禅師地獄大夫図」も肉筆画で展示されていました。あら、これは、ロンドンのゴールドマンコレクションのものとすごくそっくりだけど、と思ったらば、地獄大夫の着物の柄と、屏風の絵が違いました。暁斎は同じ絵を何回も描いたみたいですから、こちらもその1つなのでしょうね。展示では、「ジョサイア・コンドルが手元においていた作品」但し書きがあったと思うのですが、ゴールドマンコレクションの方ではないのでしょうか?コンドルは英国人だから単純にそう考えたのですが。。詳細分らず。
今年は、備忘録をかね、もっと展覧会日記を書いて行きたいと思います!!