大原治雄写真展 ─ ブラジルの光、家族の風景


ブラジル移民、農民として生きた写真家、大原治雄(おおはら はるお1909~1999 高知生ままれ)の初の日本国内での展覧会です。

2016年4月9日(土)~6月12日(日)高知県立美術館
2016年6月18日(土)~7月18日(月・祝)伊丹市立美術館
2016年10月22日(土)~12月4日(日)清里フォトアートミュージアム

この写真作品がすごいのです。。ブラジルに渡り、自分の結婚式の際に始めて写真に接した大原は、写真に魅了され、苦しいコーヒー栽培農家の傍ら、独学で写真を始めたそうなのです。ほぼ全てうつっている大地は、自分がジャングル状態から開墾した土地!そして被写体は自分の子供がほとんど。空以外は全て自分が作り出したものが被写体という、身近なものを撮影しているのにもかかわらず、スケールが実に大きいのですね。。強い力のある写真だと感じました。

決定的瞬間を撮影したというよりは、セッティングして撮影した写真が多いそうです。子供達を撮影した写真は、植田正治に似たセンスを感じるものもあります。大原は、まず移民の農民であったという点が何よりすごいと思います。娘さんのインタビューを見ましたが、相当苦しい生活だったのに、自然の中の美を見出す天才であり、どこかそれを愛でる心の余裕があったそうで、我が父ながら凄い人だと思ったそうです。

写真集が出ています。気になる方は是非検索してみて下さい。

追記:大原治雄の伊勢丹での展覧会に行ってきた事を後日書きました。



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