オットー・ワーグナーのアンカーハウスとカールスプラッツ駅

前回に引き続き、オットー・ワーグナー(1841-1918)の建築です。
建設年順に載せればよかったのですが、前後してしまいました。

順序としては、

1895年 アンカーハウス
1898年 マジョリカハウス
1899年 カールスプラッツ駅
1907年 アム・シュタインホーフ教会(行けませんでしたので、写真はありませんが)
1906-12年 郵便貯金局

です。

で、1895年のアンカーハウスです。夜の写真ですみません。見づらいですね。。今は下にFOSSILが入っていて、現役でした。

1895年 アンカーハウス

1階はガラス貼りで、モダンだと思うのですが、上層部は古典的ですよね。少しチグハグな感じでしょうか・・?モダンへの移行へのためらいのようなものが感じられる気がしました。ですが、昼間見ますと、また違った雰囲気で、このちぐはぐさがカッコイイ!とも思えました。100年以上昔の建物に、このように現代のアパレルショップが入っているというのが興味深いです。

1899年 カールスプラッツ駅
マジョリカハウスの1年後に立てられた、カールスプラッツ駅です。マジョリカとの装飾的親和性のようなものを感じます。アールヌーボー調ですよね。中は、ワーグナーの資料の展示がされています。小さいです。(有料)。ショップ併設でこちらは無料で入れます。

対となる建物はカフェです。

ペールグリーン&ゴールドの組合せが素敵です。ゴールドはやはり分離派界隈メンバーには欠かせない色なのかしらと思いました。クリムトのゴールド、そして意外なところでは、ロースもマンツ書店のロゴは金色で着色していました。世紀末的でいいですね。

あとは、郵便貯金局の建物でワーグナー特集は終わりの予定です。
アムシュタインホーフ教会は郊外にあり、交通不便な様子でしたので、今回は行きませんでした。次回の楽しみにとっておきます。


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