ウィーン造形美術アカデミー絵画ギャラリーへ
黄金色のセセッション/ゼセッションから歩いてほどなく、1692年に設立された美術大学(アカデミー)があり、学校付属のギャラリーが有料で公開されています。この建物、アカデミーなの!?と驚くほどの、地震がない国ならではの、豪華な古い石の建造物で、すばらしい学び舎でした。
この学校は、シーレやオットー・ヴァグナー、フンデルト・ヴァッサーらの卒業生を輩出した伝統校ですが、ギャラリーでは主に中世〜近世を展示していました。このギャラリーはとてもすいていて、ゆっくり落ち着いて鑑賞できます。向かいには公園もあり、大変くつろげるギャラリーでした。お土産類は充実していません。荷物は返金式ロッカー、写真撮影は、有料、4ユーロ程?だったでしょうか、お金を払い、ステッカーを渡されるので、それを服に貼っておくという感じでした。後日知ったのですが、作品は撮影しなくても、造形芸術アカデミーには、オンラインのすばらしいバーチャルミュージアムがありますので、そこで楽しむのもありですね。
天井も手抜きなく豪華です。。 |
3階まで登ります〜 |
ティエポロ |
上のアダムとイヴの絵画、動物が配置されたランドスケープ的要素もあり、気になった作品の1つです。B Monogrammist (Joos de Beer?)1576頃作と表記されていました。B Monogrammistとは、Brunswick Monogrammist で16世紀中頃〜後期にかけてオランダで活躍したとされる、「匿名作家」の名前で、そのあとに、Joos de Beer?とあるので、ユトレヒト出身の Joos de Beer 作なのか、どちらか分らない作品という事なのだと思います。B Monogrammistは、ピーター・ブリューゲル(父)に先立つ重要な作家という位置づけらしいです。
Jan Davidsz de Heem |
オランダ黄金時代のJan Davidsz de Heem / ヤン・ダヴィス・デ・ヘーム(1606-1684)ユトレヒト出身の静物画だそうです。精密描写、色使いの派手な静物画家です。息子も静物画家。ヤン・ダヴィスの他の作品はこのサイトがとても詳しくおススメです。この時代の静物画って、見分けがつきにくいものが多くないでしょうか?ヤン・ダヴィスの作品は比較的見分けやすい気がします。この手の作品で、肉塊や鮭の切り身、ロブスター等が描かれていることがありますが、これは富や生の儚さを意味するのでしょうか。画面にえぐさが加わるのでパンチがあるんですが、個人的には鮭やロブスターを花と一緒に描いて欲しくないです(笑)とても才能のある作家だと思いました。
Melchior d'Hondecoeter |
ここにいくつか彼の作品がまとまって観れるサイトがありました。
Rachel Ruysch |
Frans Snyders |
さて、他の大御所の名品、ボッティチェリやクラナッハ、ヴァンダイク等々は解説されている本なども多いので、割愛させて頂き、ギャラリー最奥部にあるのが、フランドル出身(オランダ南部)のボッシュ「最後の審判」です。
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