ミュシャ展 スラヴ叙事詩全20作、初の国外展示!

今年は、チェコイヤー
色々なチェコの文化に触れることができる一年とのことで、嬉しいですね。

さて、こちら、六本木、乃木坂にある国立新美術館の開館10周年(早いですね!)の記念事業、そしてチェコ文化年事業による開催だそう。会場は、同時期開催している、草間やよい展のショップレジに並ぶ長蛇の列にびっくり!でした。ミュシャの方が、私が行った時は空いていました。

ミュシャ展
2017年3月8日(水)ー 6月5日(月)
国立新美術館 企画展示室2E
午前10時―午後6時
毎週火曜日(ただし、5月2日(火)は開館)
※毎週金曜日、4月29日(土)-5月7日(日)は午後8時まで
※入場は閉館の30分前まで

この展示は、逃すべきではありません。草間やよいより、見るべき、と断言します。何故か?それはサブジェクトにも書きましたが、スラヴ叙事詩 全20作、初のチェコ国外展示だからです。チェコイヤーならではのことで、多分、作品の保全などを考えても、日本では二度とない機会の可能性があります。このスラブ叙事詩は、普段は、プラハのヴェレトゥルジュニー宮殿にあります。(昨年私は、1週間ほど個人旅行でチェコに滞在しましたが、このスラブ叙事詩は見ませんでした。市内のムハ・ミュージアムへは行きましたが、ポスターや下絵が中心でした。ちなみに、プラハ城のステンドグラスはムハ作です。中に入るにはお金がいりますが、一見の価値ありです

プラハ市内のムハ・ミュージアム

本展に行ってよかったと思います。スラブ叙事詩の巨大な作品群が全て見れます。しかも一部撮影可能ですし、ガラスケースもないのです。あのポスター作家としてのミュシャの「全く別の側面」が見ることができます。

ミュシャのポスター画は小さい頃、とても好きでした。でも、色々な場所で長年の間、見過ぎて食傷気味になりました。プラハの街の土産屋もミュシャのポスター画をモチーフにした土産でいっぱいでした。もういいかな、ミュシャはと思いきや、このスラブ叙事詩は全く違うものでした。スラブ民族の成り立ちからその歴史的側面を20作で余すところなく、というくらいに徹底して描いていて、大変古典的、保守的なテーマではありますが、その作家の意欲、仕事量に圧倒されます。とても感動しました。

これはムハには珍しく、ミュートな色調ですね

「スラヴ民族の賛歌」

とりあえずこの巨大な作品群、よく来た!と感謝の気持ちです。作品は、キャンバスを巻いて持って来たみたいです。公式サイトにもその様子のタイムラプス映像がありました。あまり説明はいらないかなと思います。とりあえず、国立新美術館へゴー!です。(火曜日が休館日なので、ご注意ください。)

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