蘇る!孤高の神絵師 渡辺省亭展へ

渡辺省亭(わたなべ せいてい1852-1918)は、江戸生まれ、明治~大正に活躍した、日本画家です。日本人で初めてパリに留学した画家だそうです。最近では、山種美術館で開催中の「日本画の教科書」展で2点、その美しいタッチの日本画を見たところでしたが、不勉強で詳しく知りませんでした。私もその時の感想をブログにしています。こちらでご覧いただけますので、よろしければご覧ください。

さて、京橋の加島美術さんでは、2017年4月9日まで、「蘇る!孤高の神絵師 渡辺省亭展へ」が開催されていました。会期終了後の感想となってしまいましたが、根津美術館、迎賓館、松岡美術館、山種美術館では、まだ今でも作品を数点見ることができるようです。



七宝の図案家でもあったそうです。赤坂迎賓館では渡辺省亭の下絵による七宝が30点も見れるそうです。上の絵にもあるように、非常に繊細、しかし細かすぎず、色彩は淡めです。岡倉天心にも認められたそうですが、弟子も取らず、孤高の存在であったようです。


菖蒲と鯉が描かれています。こちらも大変透明感のある色彩です。
花鳥風月を癖なく描く作家で、こちらは、雪村の後に見に参りましたので、非常にそのコントラストというか、対照的な雰囲気が良かったです。

この展示は、渡辺省亭の100回忌の4月に合わせて開催されたという、粋な展示でした。省亭も喜んでいるのではないでしょうか。

*写真は許可を得て撮影しています。



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