安藤忠雄展〜挑戦

2017年9月27日〜12月18日まで新国立美術館で開催されていた、建築家「安藤忠雄展ー挑戦」(新国立美術館開館10周年記念)を観た時の感想及び覚書です。
私が訪問したのは、最終日1日前の休日の午後でした。チケットは持っていましたので、並ばずにすみ、30分ほど、展示室の外に並びました。場内は満員、展示物を見るのも一苦労という状態でした。建築家の作品を「美術館でその活動の軌跡を観る」というのは、なかなか現物を持ってこれないために、展示に現物のリアリティの持つ迫力を表現するのに苦労すると思いますが、実物と原寸大の「光の教会」を屋外に作ったことで、他の建築家の展覧会とは一味違うリアリティを表現できていた稀有な展覧会であったと思います。

オリンピックスタジアムのザハの件もあり、安藤忠雄への不信感が私の中にあり、展示自体の内容を期待する気持ちになれずに行ったので、光の教会を美術館に再現するその政治力や、圧倒的な仕事量を展示で垣間見て、そのパワーの強さにある種の感動を覚えました。独学で建築を学ぶとか、エピソードが超人すぎて、誰もがただただ圧倒されたのではないかと思いました。



新国立美術館10周年を記念する、すごい展覧会だったと思います。
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