相国寺承天閣美術館「山水ー陰谷の声 遊山の詩」展へ

2017年の最後に見た展覧会は、京都の相国寺承天閣美術館での「山水」でした!こちらは、月曜もオープンしている美術館で、京都博物館は前日の24日までで休館になりましたが、25日の月曜にもありがたいことに開館しており、行くことができました。




しかし、相国寺の法堂は閉まっていました。残念!

師走も師走、クリスマスの日だったせいか、観客も少なく、静かに鑑賞できました。最初の写真の中のポスターにも書いてありますが、「相国寺 金閣 銀閣の名品より」とあります。金閣、銀閣は、相国寺に所属する建物、という立場なのですね。金閣や銀閣の方が観光スポットとして華々しいだけに、意外に思うかもしれません。

相国寺は、足利義満によって建立された、臨済宗無想派のお寺だそうです。「山水」展でも、初めの方に、夢窓疎石墨蹟という作品が展示されていました。仏夢想は、作庭家でもあったそうです。

さて、山水とは、何か?ということですが、メモだけを頼りに私なりにまとめますと、日本の中世では、自然の中に仏性が宿ると考え、そこで生まれた風景画が「山水」である。そこは隠者が住まう場所でもあった。一方、近世になると、「山水」画は変化して行く。それは町衆が力を持っていた時代であるので、色々な階級の人が楽しむ「遊山」としての山水画が中心となった。さらにそれは、臥遊の世界ー身を横たえ、山に遊ぶことをイメージした絵画世界へと繋がっていく。ということで、この展示の「山水」では、「陰谷」「遊山」「臥遊」へと三つの展開でまとめられたものでした。分かりやすかったと思います。


陰谷の部にあった、[江天暮雪図 牧谿、山水図屏風 雪村、松下眺望山水図 夏珪](全て相国寺蔵)がよかったとメモにありますが、サーチしても画像が見つかりませんでした。

また、伊藤若冲の「若冲」は相国寺のお坊さんがつけた名前だそうです。彼の描いた大徳寺障壁画も展示されていました。それもとても素晴らしかったです。

また訪れたい美術館の1つです。


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