マルセル・デュシャンと日本美術/京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ



更新がだいぶ滞ってしまいました。酷暑の夏は美術館から足が遠のき、そのまま初冬に至った次第。。そんな中、東博へはなんとか行けておりましたので短い感想を。

正直に感想を書きますが、個人的には、デュシャンと日本美術を結びつけなくてもよかったのでは、、と思いました。色々と諸事情があったのかもしれませんが、個人的には、デュシャンの展示内容だけをもっと充実させて欲しかったです。

写真は有名な瓶を乾燥させるレディメイド作品です。私はこの形が好きなので、新品が販売されているのを見つけた時に、買おうかと思ったことがあります。マグカップをかけてディスプレイ収納したらいいなあと思ったのですが、日本のキッチンには大きすぎるので諦めたのでした。

東京国立博物館
マルセル・デュシャンと日本美術
2018年12月9日までです。

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東博で、デュシャンと同時開催されているのが、特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」です。こちらも会場は、すぐ隣なので、一緒に行くことをお勧めします。京都にある、千本釈迦堂として知られる、真言宗智山派の大報恩寺の秘仏が公開されていました。鎌倉彫刻、特に慶派の秘仏がたくさん展示されておりました。これらは、お寺の外に持ち出すのは初めてだそうです。。

聖観音菩薩立像/定慶作

展示の解説で、仏像の「耳」に注目してみようというのがありました。
この耳の中の軟骨である「Y」字型のライン(対耳輪)には、それぞれ「上脚(じょうきゃく)」「下脚(かきゃく)」という名前があるそうです。





 快慶の一門にはこの部分に特徴があり、それにより作者を見分けられることがあるそうです。例えば、快慶は、上脚が斜め上方向に伸びていることが多いそうです。また、行快の耳は上の図のように耳たぶに穴が空いていることが多いとか(加えて目尻は上がり気味のものが多いそうです)仏像は、主に頭と耳の形に特徴があるそうです。仏像の中には、確かに、上脚が、垂直方向に伸びたものもあったりと、様々でした。耳に注目するのも面白いなと思いました。

話が変わりますが、仏像の手相を見る方もいらっしゃるとか。大仏様には生命線がない、とかあるとか、諸説あるようですが、この手相もまた興味深い見方ですね。

こちらの展覧会も東京国立博物館にて、12月9日までです。



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