十和田現代術館 - Erwin Wurm 人のかたち展
念願の青森県八戸市の「十和田現代美術館」へ行ってきました。2025年7月現在、常設展とオーストリアの エルヴィン・ヴルムの展覧会『人のかたち Human Form』展が11月16日まで開催中です。
![]() |
『ファット・ハウス』2010年 |
エルヴィン・ヴルムは1954年生まれ。彫刻をベースに屋内インスタレーション、屋外の彫刻作品、パフォーマンス+写真など、多様な作風でも知られます。今回は、ウイットに富んだマルチな彫刻作品を「人のかたち」をとっかかりにして、風刺や政治にも時に言及しつつ「えっ?」という驚きや「クスッ」とさせられる作品を展開していて、その多岐にわたるアプローチへの熱量も素晴らしく見ることができてよかった展示でした。
![]() |
『精神』2025年 |
写真パネルで紹介されていた彼のパフォーマンスを実際に見てみたいです。こんな作家がいたんだと、やはり日本で紹介されている海外の作家はほんの一部なんだなぁ・・・と思いました。事前情報なしで行くことをお勧めします。是非ゆっくり時間を取って鑑賞してみてください。
常設も大変充実していました。企画のエルヴィン展もそうですが、写真映えする作品が多いように思いました。やはり今の時代を鑑みると絶対に必要なことと思います。そういう意味で「目への刺激」がとても満足させられる美術館です。
あまりネタバレになるとつまらないので、実際に行って常設も楽しんでみてください。電車で行く方へのアドバイスとしては、美術館行きのバスは八戸駅から二種類出ていますが、私は東口から出る十和田観光電鉄バスを利用、所要時間は1時間ほどです。行きは「官庁街通」で下車し、ゆっくり街道沿いにあるブリックアートをみつつ美術館へ向かいました。帰路は「十和田市まちなか交通広場」から乗ります。帰りに入場券を見せると少しだけバス代が安くなります。
![]() |
左:奈良美智、右:ポール・モリソン |
とても素晴らしい現代美術館でした。建築は 西沢 立衛。枝のように広がるガラス窓の回廊を経てそれぞれの常設展示室へ入るちょっとした迷路のような作りが面白かったのですが、雪が降ったらどうなるんだろう・・と思いました。(冬にも行ってみたいです)カフェもミュージアムショップもとてもよかったです。おすすめの現代美術館です。
下記ランキングに参加しています。クリックよろしくお願いします。
