映画ーシャネル関係二本

2009.09.30の記事より

ココ・シャネルの映画
ココ・アヴァン・シャネル(仏、オドレィ・トトゥ主演)
ココ・シャネル(米、シャーリー・マクレーン主演)
を順に見た。

「ココ・アヴァン・シャネル」のアヴァン、は「の〜前の」という意味で、つまり「シャネル」にどうやってなったかを中心に描く全編フランス語の映画。配給はワーナーで全国区。それに対し、「ココ・シャネル」の方は、主演がシャーリー・マクレーンということもあるのか、全編英語。上映館も少ない。こちらは、戦後の復活劇を遂げた老シャネルの視点により過去を振り返るというストーリー。

トトゥはアメリ色が私の中から未だ消えず、今1つシャネルとして見る事が出来なかった。最後のシーンではトトゥが沢口靖子に見える始末(汗)。トトゥはシャネルの香水のモデルだし、大人の階段登る〜ということで、彼女も着実にステップアップしているのですね。

二つの映画に共通しているのは、シャネルにとって、アーサー(ボーイ)・カペルという人物がいかに大事な重要な人物だったのかという点ですが、二つの映画で、全く異なるタイプのルックスの男性が起用されていたのが興味深かったです。ボーイは、ポロプレーヤーとして有名だったということなので、多分、「ココ・シャネル」の方の俳優さんのほうが、事実に近いのかもしれないと思いました。

伝記ものの映画化というのは、事実関係が気になって、物語として冷静に見れない。いっそ、500年前の人の話、とかだとフィクションとして受け止めれそうだけど、シャネルはまだ新しすぎて。。でもそうですね、「アヴァン〜」のほうが、映画の調色度合いが美しく、貴族の遊びのシーンなんかも見応えアリでおすすめかと思います。

シャネル創業100年記念ということで、映画第三弾は来年のお正月公開の「シャネル&ストラヴィンスキー」らしいですが、こちらのほうは、ますますフィクションの要素が濃そうです。でも音楽は期待できそうですね。