コープ・ヒンメルブラウ~COOP HIMMELB(L)AU展へ

2009.11.27の記事より

コープ・ヒンメルブラウ,COOP HIMMELB(L)AU
コープ・ヒンメルブラウ〜回帰する未来展〜(ICC、初台)へ行ってきました。

コープ・ヒンメルブラウは、オーストリアの建築家集団(COOP)で、ヒンメルブラウは、「青い空」の意。1942年よりスタートした、非直角(鋭角や鈍角)や曲線などの不定形の形態を好む、脱構築主義の建築集団です。

脱構築主義・・デリダ(脱構築)、ロシア構成主義などに影響を受けており、 以下の特徴を有する。
・破片のような建築物の形状
・設計過程における非線形な手法
・建築物の表層・表皮に対する興味
・構造や覆いといった建築の要素に歪みや混乱を起こす非ユークリッド幾何学の応用
(以上、wikiより)

建築の「展示」というのは、どことなく空しいものがありますが、この展示は、彼らの思想を表現する、インタラクティブな装置を展示するものでしたので、コープ・ヒンメルブラウの思想の表現をかいま見ることができると思います。

個人的には、やっぱり脱構築主義の建築は苦手です。。。集団住宅に関しては、住むにはどうなのか、と思いますし、公共施設に関しても、メンテナンスに問題が出てきそうな気がしました。でも、脱構築主義というのは、やはりある種の挑戦だろうと思いますし、そういう意味ではおもしろいし、意義があると思いました。機能と美や理想の共生というのは、やはり難しいものですね。