美の祝典2ー水墨の壮美

出光美術館開館50周年記念
国宝伴大納言絵巻、10年ぶり公開。12日までは、中巻の公開。
2016年5月13日(金)~6月12日(日)/月曜休館
東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階(出光専用エレベーター9階)

アクセス詳細
展覧会の展示概要ページへのリンク

またも12日ギリギリな更新と相成り、申し訳ないです。日本四大絵巻の1つである伴大納言絵巻が公開されています。とはいえ、本当のこの絵巻物のハイライトは、やはり上巻(公開済)の火事のシーンではないかと思いますが、異時同図法による、同じ画面に異なる時間のコマが描かれた、興味深いシーンを観る事ができます。

異時同図法による表現
また、個人的には、出光美術館は、外国の友人を案内すると喜ばれるのでは・・と思います。窓からの眺望が素敵ですし、無料でお茶も頂けます。平日であれば、混雑もそこまでなく、くつろいだひとときを過ごして頂けるのでは、と思います。(入館料が必要となりますので、ご注意ください)

伴大納言絵巻ですが、平安時代の作品で、歴史の中で多分何回も巻かれ、紐とかれを繰り返したからでしょうか、かなり地の部分の劣化が見えてとれると思います。。私が学生時代に古本屋で購入した、やまと絵の本にも同じような、ひび割れたかのような状態の写真が載っておりましたので、今に始まったことではないとは思いますが、状態が心配されました。そういう意味でも、貴重な公開だと思いました。

さて、「水墨」がテーマでもある今回は、牧谿、玉澗から始まり、雪舟、等伯、与謝蕪村、池大雅など、ポイントを抑えた作品が展示されておりました。作品数は多くはないですが、見応えのある展示でした。

「美の祝典 第3期 江戸絵画の華やぎ」は、6月17日(金)〜7月18日です。



にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
人気ブログランキング 美術鑑賞・評論 ブログランキングへ