山崎博 計画と偶然 - 写真美術館 TOP MUSEUM

恵比寿の写真美術館で開催中の山崎博 計画と偶然展へ行ってきました。山崎博(1946-)は、今年で武蔵美を退官されるそうで、その節目と写真美術館の総合開館20周年記念がマッチした企画とも言える、規模の大きなレトロスペクティブでした。彼の一番有名な作品は夜の「櫻」シリーズでしょうか。夜桜という詩的な要素のある美しい作品と思っていたのですが、美を追求、というタイプの作家ではなく、作為的なものを計画的に排しようとしてきた作家のようです。



光、海、というテーマが主流で、そこに「時間の推移」「偶然性」「計画性」という通奏低音がある作品を作ってきたのだなと思いました。フォトグラムの作品もありました。作品の全てが、フィルムで撮影された作品で、プリントはさすがに美しかったです。あと、山崎は、初期に実験映画をかなり作っていたそうで、映像のコーナーもありました。その実験映画が面白かったです。レトロなSFのような効果音も心地よく、ゆっくり見ることができました。

総合開館20周年記念
山崎博 計画と偶然
2017.3.7(火)—5.10(水)まで
東京都写真美術館
休館日:毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)
第3水曜日は65歳以上無料

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