テリ・ワイフェンバック The May Sun展 - 伊豆フォトミュージアムへ
伊豆フォトミュージアムで開催中の、アメリカ人写真家、テリ・ワイフェンバックの国内外初のミュージアムでの個展である「The May Sun」展へ行ってまいりました。
会期:2017年4月9日〜8月29日まで
休館日は水曜日ですが、5月3日はオープン。
入館料は800円、JR三島駅より、1時間に1本のほどの無料の送迎バスが出ています。車の場合は、伊豆縦貫道で長泉ICが最寄りです。
伊豆フォトは、「クレマチスの丘」という、ヴァンジ彫刻庭園美術館、ビュフェ美術館、井上靖文学館、などなどがある複合芸術文化施設の中にあります。クレマチスや桜が栽培されているヴァンジ彫刻庭園は、お花好きの方には一見の価値ありです。(入館料が必要です)
ヴァンジ彫刻庭園では、4月22日から、日高理恵子さんのサルスベリを描いた「空と樹と」が開催されます。二つを合わせて見られたらよかったのですが。。。
ヴァンジ彫刻庭園の中の桜です |
さて、テリ・ワイフェンバック(1957-)は米国の写真作家、女性です。元々の専攻は絵画、というだけあってか、美しい画面構成が見事です。日本の写真作家、川内倫子さんとの交流が有名で、二人で作品集も出されています。
風景写真のようであってそうではない、不思議な浮遊感のある風景写真でした。今回の展示のメインは、伊豆に滞在して撮影された新作の作品が中心で、伊豆の光景を撮影しています。あとは、「The Politics Of Flowers」という、テリの今までの作品群とは違う、社会的なテーマを盛り込んだ作品の展示もありました。パレスチナで採集された19世紀の押し花帳を使った、現代アート寄りの作品なのですが、パレスチナでの厳しい紛争から、生と死の厳しさを想起し、そこへテリ自身の母親の死という個人的な事情を混ぜた作品となっていました。いわゆる、「既存のもの」を再利用した再解釈の作品となりますが、テリの新境地とも言えるかもしれません。
クレマチスもちらほら咲き出す季節です。GWに日高さんの展示と合わせてどうぞ。オススメです。
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