長島有里枝「そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」東京都写真美術館
東京都写真美術館で開催中の長島有里枝の個展に行って来ました。美術館での大規模な個展は初めてだそうです。今や大物感のある写真作家ですが、初期の頃、確か90年代のガールズフォトのブームの時期に、最初の写真集を見た程度でした。で、正直、写真的な審美眼がない私には、彼女の魅力が昔はよく分からなかったのです。ユースカルチャーっていう感じかな、くらいにしか思っていなくて、初期の家族写真のシリーズをよく見もせずでしたが、あの家族写真のシリーズは破壊力がありますね。若い人たちも食い入るようにスライドを見ていました。写真=自分や他人の人生を記録するもの、という側面が大きい作家で、アラーキーに似た面があるのですね。夫を撮影したシリーズは、従来の、妻(彼女、女)=撮影される側、という構図が覆されているのが新鮮でよかったです。ま、そういうのも今や新鮮ではないですけど、パイオニアですよね。評価されている理由が少しわかった気がしました。
11月26日まで。90年代ユースカルチャーや家族写真に興味がある方には特にオススメです。
追記*i-dのインタビューがとても良かった。ガールズフォトという名前を当時そう呼ばれた作家たちがダサいね、って思っていた話、などなど。長島さんの作品理解につながるようなインタビューでした。おすすめです。
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11月26日まで。90年代ユースカルチャーや家族写真に興味がある方には特にオススメです。
追記*i-dのインタビューがとても良かった。ガールズフォトという名前を当時そう呼ばれた作家たちがダサいね、って思っていた話、などなど。長島さんの作品理解につながるようなインタビューでした。おすすめです。
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