北斎と広重ー富嶽三十六景と東海道五十三次 - MOA美術館

そういえば、北斎の富嶽三十六景も、広重の東海道五十三次もバラバラでしか見たことがないな、通しで見たいな〜、と思って熱海のMOA美術館まで行ってきました。週末でしたが、なかなかの賑わいでした。展示ケース前で次の鑑賞を待つ、ということがありました。MOA美術館は、杉本博司による監修改装後、初の訪問でしたが、建物や内装もパーツが杉本好みで渋さ満載!大人向けの高級感あふれるシックな内装でした。

北斎 富嶽三十六景より「武州玉川」
北斎の富嶽は、どれも傑作でハズレがないと思います。全46枚で、ペルシャンブルー(ベロ藍)が使われたことでも有名ですが、ブルーのグラデーションが確かに美しかったです。北斎72歳の時の作品で、さすが画狂老人と思わずにはいられませんでした。


広重 保永堂版 東海道五十三次より「箱根」

広重の東海道五十三次は3つのバージョンがあるそうです。展示されていたのは、一番有名な保永堂版(1833-34)- 55枚でした。遠近法が用いられたことでも有名だそうです。広重は実際に自分で東海道を旅しています。ネットを検索したら、東海道を何回かに分けて歩く、という旅行会社のツアーが実際にあるようで、面白いな〜と思いました。

北斎も広重も、名所や有名なイベントを描いています。これにより、江戸に旅行ブームが起きたのも納得で、私も見終えた頃にはすっかり旅気分でした。


館内へのアプローチも豪華でした
二大風景版画一挙公開 北斎と広重 冨嶽三十六景と東海道五十三次
2018.03.16|金| - 2018.04.24|火|
MOA美術館

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