Nerhol 水平線を捲る - 千葉市美術館
2024年11月4日まで千葉市美術館で開催中の「Nerhol(ネルホル)」による展覧会「水平線を捲る」(リンク先へ飛びます)へ行ってまいりました。Nerholとは、静岡出身の彫刻家とGデザイナーの田中義久と飯田竜太の2名によるアーティストデュオによるグループ名だそうです。Nerhol(ネルホル)の意味は何だろうと思ったのですが、展覧会を拝見して思ったのは「(考えやプランを)練る、(素材を)彫る」という言葉遊びから来ているのかなと思いました。筆者が最初に彼らを知ったのは資生堂ギャラリーでの写真プリントの上から彫刻した帰化植物のシリーズではなかったかと思います(上記の写真はそのシリーズです)
写真だけではなく、珪化木(植物の化石)を展示していました。この写真ではわかりにくいかと思いますが、多層に重ねた写真を彫ることで生まれる不思議なイメージの揺らぎが美しく、思わずじっと見てしまう展示でした。また、戦後の歴史と建造物をリサーチしたシリーズや、ポートレートシリーズなどもあり今までの彼らの活動が詳しく紹介されている素晴らしい展示でした。
その中で植物から抽出された成分で作られた紙を重ね上から彫った作品群もありました。
上の写真がその作品なのですが、写真を彫ったものとは全くと言っていいほど印象が違い、立体地形図を見ているかのようで印象の違いが際立つ作品群でした。また、後半は千葉市美の収蔵品とNelholとのコラボレーション展示もあり、もの派の作品と並べて展示されているエリアもあり、この地形模型に見えなくもない作品群がその動線になっているかのような配置で自然な流れで受け止めることができました。
Nerholのインスタグラム(リンク先へ飛びます)
会期が残り少ない展示の紹介となってしまい恐縮ですが、こちらの展示は常設の「特集 田中一村と千葉」も見ることができます。(田中一村の展示は12月1日まで)是非併せて鑑賞することをお勧めします。
千葉市美術館の総合サイト(リンク先へ飛びます)
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