坂本龍一 | 音を視る 時を聴く
東京都現代美術館にて開催中の話題の坂本龍一展へ行ってまいりました。もっと早く行くつもりでしたが、こんなに寒い中行ってしまいました。人気のため日時予約制です。外に2箇所、作品が展示されているため防寒をお忘れなく。また、平日午後一に来館したのですが入館までに20分並びました。非常に混雑しており、展示室内でも待つように指示を受けた箇所もありましたし、映像作品を見るにあたっては椅子がほとんどないため、体調を整えてから行かれるのが良いかもです。全てのコンテンツをじっくり楽しむのには2時間以上必要に思いました。
会期:2024年12月21日(土)- 2025年3月30日(日)
※3月7日(金)、14日(金)、21日(金)、28日(金)、29日(土)は20:00まで臨時夜間開館 詳しくは、東京都現代美術館のウェブサイトを参照ください。
![]() |
async-immersion tokyo 2024/ 坂本龍一+高谷史郎 |
展示は基本的に、坂本の音楽と現代作家たちとのコラボになっていました。上の写真はダムタイプの高谷史郎とのコラボ作品で、映像も音も迫力があり美しく、何やら治療を受けているような気分になりました。
![]() |
async-volume 坂本龍一+Zakkubalan/2017 |
上の作品は、沢山のiphoneやipadが沢山壁に配置され、映像がまるで「窓」のように見える作品で、息子さんの加わるZakkubalanとのコラボ作品でした。てらいのない何気ない日常感の溢れる映像で、親しみがわく作品でした。
![]() |
Life-fluid,invisible,inaudible... 坂本龍一+高谷史郎/2007 |
上の作品は、これも高谷史郎とのコラボで、霧が発生する装置を用いた映像と音との幻想的なインスタレーションです。人気があり、皆さんが一番写真や動画を撮影している最後から二番目の展示室にありました。
私は全てじっくり見ながら音を聴いて回りました。音楽サブスクがない学生時代に本当に何度も飽きるほど繰り返し彼の音楽を聴いていました。人生で最初に行ったクラシック以外のコンサートは坂本龍一のものでしたが、大人になり次第に全く聞かなくなっていました。ところが坂本さんが病気の治療中にラジオで「コーヒーを淹れる前に、豆が蒸される時の音を録音している」といったことを語っているのを偶然聴き、やっぱり坂本さんは面白いな・・と思ったのでした。そこで展覧会に行くことを決めた、と言うところでしょうか。行って良かったと本当に思いました。さようなら、教授。最後に良い展覧会をありがとう。
是非、足を運んでみてください。